コンサルタントが抜けた後に組織が止まらないための引き継ぎ設計
コンサルタントとの契約が終わった後、半年で元に戻った、という話はよく聞きます。これはコンサルタントの提案が悪かったのではなく、引き継ぎの設計が不十分だったことが多い。コンサルティングの成果を組織に定着させるための引き継ぎ設計について整理します。
引き継ぎ資料に何を含めるか
引き継ぎ資料に必要なのは、「何をしたか」の記録ではなく、「なぜそう決めたか」の記録です。施策の背景にある判断基準を残しておかないと、状況が変わったときに社内で応用できません。
具体的には、KPIの設計根拠、役割定義の変更理由、週次会議のアジェンダと運用ルール、よくある判断パターンとその基準、の4点を最低限含めることをRapid Solsticeでは標準としています。
社内研修をセットにする理由
資料だけ渡しても、読まれないことが多い。特に、コンサルタントとの対話の中で形成された「なぜそうするか」の感覚は、文書だけでは伝わりにくい。
そのため、Rapid Solsticeではプロジェクト終了時に、社内の担当者向けの研修を1〜2回実施します。資料を読み合わせながら、判断に迷う場面を想定したロールプレイを行うことで、定着率が上がります。
終了後1か月のフォローアップ
プロジェクト終了後1か月間は、メールでの質問に無償で対応しています。この期間に、引き継ぎ後に初めて直面する判断の場面が出てくることが多く、そこでのサポートが定着に大きく影響します。
1か月を過ぎた後の継続的なサポートは、スポットコンサルティングとして対応しています。終了後も、月に一度30〜90分程度の相談を続けるという選択肢があります。
引き継ぎの設計は、プロジェクトの最初から意識しておく必要があります。終了間際に慌てて資料を作っても、組織への定着は難しい。