プレイヤーからマネージャーへの移行でつまずく理由
管理職に昇進した直後に最もよく聞く言葉は「自分でやった方が早い」です。この感覚は正しい場合もありますが、それを行動原則にしてしまうと、部下が育たず、管理職本人の負荷だけが増え続けます。この移行期のつまずきには、いくつかの共通したパターンがあります。
「自分でやった方が早い」の正体
この感覚の背景には、「部下に任せると品質が下がる」という不安と、「任せ方がわからない」という二つの問題が混在しています。前者は部下の育成の問題ですが、後者は管理職自身のスキルの問題です。
多くの場合、管理職になる前に「任せる」という行為を体系的に学ぶ機会がありません。プレイヤーとして優秀だったからこそ管理職になるわけですが、プレイヤーとしての優秀さとマネージャーとしての能力は別のものです。
任せるために必要な言語化
任せるためには、まず自分が何を基準に判断しているかを言葉にする必要があります。「なんとなくこれはダメ」という感覚を持っている管理職は多いですが、その感覚を言語化しないと部下に伝えられません。
この言語化の作業は、一人でやると難しい。自分の判断基準は自分には見えにくいからです。外部の人間と対話しながら進めると、整理が早くなります。Rapid Solsticeの管理職育成プログラムでは、最初の2セッションをこの言語化に充てています。
移行期に設定すべき小さな実験
いきなり大きな仕事を任せるのではなく、失敗しても影響が小さい仕事から始めることが重要です。任せる範囲を明示し、判断に迷ったら相談するルールを決め、結果を一緒に振り返る。この小さなサイクルを繰り返すことで、管理職と部下の間に「任せる・任される」の関係が育ちます。
移行期のつまずきは、管理職本人の問題というより、組織が移行を支援する仕組みを持っていないことが多い。プログラムの詳細が気になる方は、お問い合わせページからご連絡ください。